欧米のシステムを導入するとは

欧米の基幹システム、生産管理システム、PLM等を導入するとは、「計画に則り、事前に規定された役割=組織機能を果たすことで、成果をだす」という、彼らの仕事の進め方に合わせることを意味する。私の知る、昭和の製造業では、現場力、すり合わせなど、個々の能力や責任感に依存した都度対応が多かったように思います。一方、欧米のシステムではまず用語や組織、ルール、主要様式のテンプレートなどの定義から始まり、計画を立てて、それに従って各部署に属するスタッフが役割を果たすことを前提としています。そのため、変更管理や逸脱管理を適切に行う必要もあります。この種のシステムを導入すると同時に、欧米式の仕事の型に日本企業が合わせること、「変わること」が求められます。これに抗って、わが社独自の仕事の進め方で、、、、とやりだすと、この種のパッケージシステムに合わなくなります。Fit to Standardの逆のいばらの道を行くことになります。
欧米式のやり方は、前記システムとの親和性がいいです。

中略

現代サッカー等において、海外のシステムを学び、外国人指導者を招致してきたかと思います。その上で、日本人の特性にあわせた強みを「トッピングする」。

これをやらなくてはいけないと思います。欧米の基幹システムの考え方はすでに世界共通のスタンダード。まるで、国際試合の柔道は、白と青の柔道着でやるみたいなものです。もう決まってしまったルールに抗うのではなく、それに合わせたうえで、その上のレベルを目指すのがいいと考えています。

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